風とおし***

シンプルに暮らす。。。

新しい年の始まり***

 

2024年元旦。

今年は随分と前から父が

『お節を注文しているから』と

連絡をくれていた。

お節を買うなんて初めてのこと。

 

『これは帰れんかったらえらい事になるなぁ(笑)』

せっかくの父の気持ち。

もう帰れないなんて言えない。

がっかりさせるから。

 

そういう微妙な感覚もわかってくれる夫。

本当にありがとうと思う。

 

毎年そんな豪華なお節を作るわけではないのに

一人で焦ってバタバタしていた。

今年の年末は、そう言うこともなく心にゆとりを持つことができた。

 

主婦と言うだけで

食というのは常に頭から切りはなすことが

出来ない気がする。

これも性分なのだろうけど。

朝食の後は昼食、昼食の後は夕食と

先々の献立を考えている。

生きている以上

それは繰り返されるわけで。

面倒であるけれど

美味しいものを食べられるという時間は幸せで。

そのひとときのために台所に立つ。

 

そういう追われるような気持ちから解放されて

比較的穏やかに過ごすことが出来たお正月。

それも父と母のおかげ。

 

『忙しく思う気持ちはあるけれど

帰る家があるというのは

有難いことですよ』

とある方に言われて、本当にそうだなあと。

ついつい本音で自分の気持ちを吐き出して

後味が悪い感じになる時もあるけれど

大きく居てくれる親のおかげで

最後は素直に

心からありがとうと思える。

 

待ってくれる人がいて

帰る場所があるうちは

その時間を大切にしようとおもう。

 

 

一の重。

二の重

三の重。

皆で少しずつ

いろんな味を楽しめた元旦の朝。

妹に教えてもらったお雑煮。

甘辛く煮た大根、人参、牛蒡を入れて作る。

青海苔を振りかけて

美味しい。

夫はこのお雑煮を食べるたびに

『親父はこれに餅を10個くらい入れて食べてた』とちょっと嬉しそうに言う。

なんだかんだと言いながら

お父さんの事好きなんやなあと。

思い出の中で

大切な人が生きてる感じがいいなと思う。

 

 

そしていつもの熊野本宮大社へ初詣に。

 

 

初詣に行くと
父が買ってくれるもうで餅。

やっぱりこれは美味しい。

元旦の夜
兄弟家族集まって鍋を囲んで
締めにもうで餅を頂くのが恒例。

今年は息子の帰省土産の白川茶と一緒に。

美味しくてほっとする。

 

 

帰る実家があることの
有り難さを感じながら
家路に。

 

 

夫の妹たちが新年の挨拶に来てくれる。

成長した甥っ子たちとも会える。

年始のお楽しみでもある。

 

夫と茶菓子の相談をして

今年は大六珈琲さんのベーグルに。

11時オープンの店内。

焼きたての良い香りが広がる。

今日焼かれたベーグルは4種類。

全部の味買ってみよう。

 

 

ベーコンチーズベーグル。

焼き芋ベーグル。

リッチwチョコレートベーグル。

ぐるぐるウインナーベーグル。

こうやって

何が良いだろうと考える時間が好きだったりする。

美味しいと感じてくれるといいなと思いながら。

 

 

子供達が小さい頃は

甥っ子たちが遊びに来るというと

喜んで喜んで。

本当に有難い存在で

助けられたこと多々あって。

そんな甥っ子たちも年々逞しく成長していく。

〜あ。また大きくなった〜

〜きらきらしてるなあ〜

自分たちも年をとるはずだと納得してしまう。

あんなに小さかったのに

こんなに立派になってと。

嬉しい気持ちとさみしい気持ちと。

そのうちこの子たちは

自分たち親を少しずつ必要としなくなり独り立ちしていく。

これが順送りなんだなあ。

 

今年も会いたい人に会えて始まった。

2024年も一日一日を大切に

生きたいと思う。