風とおし***

シンプルに暮らす。。。

一緒に見る景色***

一緒に見て思い出せる景色を作って行こう。

そう思って出掛けた。

いろんな夫婦の形があると思うけれど

私たちには今この時が大事かもしれないと思って。

まだ歩ける

まだ見える

まだ聞こえる

まだ食べれる

いろんな事を自分の力で感じれるうちに。

自分たちのその時間は有限だから。

 

 

一瞬一瞬が大事だなあと。

いろんな事があるけれど

元気でさえいれば

なんとかなる。

実際・・・

なんとかなってきたから

この先もそうあってほしい。

そう思って少し遠出をする。

二人きりで遠出するのは

10年ぶりくらい。

旅行をするのは

新婚旅行以来初めて。

出石城下町。

夫も私もそれぞれ別々に訪れていた場所。

二度目の地。

『こんなだったかな』

『こんなだったなあ』

お互いに思い出す景色の感覚は違ったけれど

改めて新鮮な気持ちになれたことは

同じだと思う。

 

沢山の人たちが

幸せそうな顔をして歩いている。

いいなあ。

こういう感じ。

出石そば たくみや。

お昼に軽く蕎麦を食べよう。

待ち時間というのが好きでない二人なのに

ゆっくり並んで待った。

久々の出石そば。

美味しい。

あっさりと。

するする喉を通る。

『ちょっと足りへんね』

と三皿追加注文。

その後、夫の携帯が鳴り

一旦店の外に出た。

そしてもう一度店に入ってきた夫から

嘘の様な本当の話を聞かされる。

ワサビは辛い。

人生は辛い。

一瞬で旅の解放感が二人から消えていく。

追加の三皿の蕎麦の味がわからなかった。

 

平凡に生きたいと思っていても

平凡というのは本当に難しいことなんだなあと。

なんでやろう。

 

なんでこんな事になるんやろう。

『いつかやろう』

から抜け出したばかりの自分たちに

嬉しくない報告。

         コウノトリの郷公園。

        大きな額のような横に広がる景色が素晴らしい。

        飾らないのに美しい。

夫の判断に身を委ねる。

なるようにしかならない。

そこでまた道を探そう。

 

コウノトリの姿をじっとみている夫。

『こんな貴重な鳥を見て感動せんのか?』

と私に聞く。

この人はすごく感動するんだなと。

旅に出ると、夫はゆっくり歩いてじっくり見てその時を過ごそうとする。

そして何かを感じているのが傍にいてわかる。

『ともは、こういうところに来て教養をつけたほうがいいよ』

私に勉強をしなさいよと、やんわり言ってくる夫。

~教養~

自分の思考の枠を超え、知覚できる世界を広げていく能力であり

無知であることを知って視点を増やしていくこと

私だって

何も考えていない訳ではないのだけど。

考えていないようで

考えているのだけど。

あまり人が考えないようなことばかりを。

でも…

夫の言うとおりかもしれないなと心で思う。

城崎の街。

若者が多いなという印象。

活気がある。

そしてカニ料理を頂く。

かにご膳。

焼き蟹、蟹刺し、蟹天ぷら、蟹小鍋・・・etc。

こんなに沢山の種類のカニを食すのは人生初のこと。

カニを気を遣わずに食べてみたい〜

これもいつかしたい思っていたこと。

最初に出てきた

蟹刺しの美味しかったこと。

夫は職場の旅行で食べたことがあるから余裕がある。

私は初めて。。。

『もう少しゆっくり食べたら?』と夫に言われるくらい

さらっと平らげてしまった。

夫よりも早く。

美味しいのだから

仕方ない。

やっと叶った「いつか」なのだから

仕方ない。

許してほしい。

 

食事をした後

湯巡りをしに

夜の城崎の街を歩く。

寒くもなく、暑くもなくちょうどいい。

いい季節に訪れて良かった。

 

浴衣を着て歩きながら湯巡りする人たち。

非日常を愉しむ様子が幸せな気分にさせてくれる。

ふと現実に戻ると

色んなしがらみにぐるぐる巻きにされて

足取りが重くなるけれど

今はやめようと

ぼわっと優しい光と空気に浸ってみた。

 

さとの湯。

宿から一番近くて

一番早くに閉まってしまう外湯。

大きくてゆったりとしている。

しばし身体をその場にあずける。

 

こじんまりと小さい柳湯。

この雰囲気が落ち着く。

外湯を二つ回って

身体を温め眠りについた。

 

木屋町小路。

城崎温泉の新たな観光スポット。

和のにぎわいをテーマに10の店舗と休憩スペースがある。

少しここにも寄り道して。

TOKIWA GARDEN。

お風呂上がりに

この珈琲牛乳を呑んでみたかった。

いつか、いつかを

ひとつづつ、ひとつづつ

叶えていく。

テイクアウトのみのメニュー。

手に持ちながら歩く。

くるくるストローで混ぜクイッと呑む。

幸せやなあ。

ありがとう。

連れて来てくれて。

お土産を買って帰ろう。

 

円山菓寮〜maruyamakaryo。

こちらの湯上がりチーズタルトも食べてみたかった。

いつか、いつか。

いつか、いつかを叶える旅。

 

 

そして我が家に帰って来て

『やっぱり家はいいな』と思う。

非日常を味わうことで

日常のあることの幸せを再確認。

また前向いて頑張っていこう。

色々ありますけど

私は元気です。

 

 
 
 
 
 
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A post shared by 青木 智子/TomokoAoki (@sorahaao)