焼きおにぎり。
娘に作るお弁当メニューのひとつ。
溶けるチーズが中に入ってて 温かいのが一番美味しいけれど
冷めてもいける優れもの。
学校の授業が終わると塾に直行し
そのまま夜遅くまで受験勉強という生活が 春から続いている。
親の私たちは
塾弁と言われるものをひたすら作り
その送迎に勤しむだけ。
私たち親は それだけしかできないけれど
それだけを頑張ればいい。
後は本人の継続する努力。
その本人から珍しい時間帯に着信履歴があり
どうしたのかと折り返し連絡。
どうやら学校から塾までの道中 事故にあってしまったらしい。
電話越しに娘の声を聴きながら
まだ自分で電話をかけれる状態であるんだと
少しほっとする。
娘は 私に連絡がつかないので夫に連絡したようで。
夫がすぐに駆けつけてくれて良かった。
＊＊＊
空中に投げ出され
〈もう、受験がダメになる〉
そう頭の中をよぎったらしい。
背中から落ちて頭も打ったけれど*1
いつも背負っていた教科書パンパンのリュックが
クッションの役割を果たしてくれたみたいで 直撃を防げたのが良かった。
先ず両手が動くか自分で動かして 《動く…良かった》
次は足。 ガクガク震えて立てず涙が溢れる。
その後 事故の相手の方が支えて起こしてくれたようで ちゃんと立てた。
《足も大丈夫》。
救急で病院に走り 一通り検査を済ませた。
CTもレントゲンも異常なし。
もう…本当に良かった。
病院で待つ間 二人で色々と話をした。
そういえば最近 こんなにゆっくり話す時間なかったなあ。
頑張っていたものなあ。
少し休憩しなさいと
この時間を与えてくれているのかもしれないと
思うようにした。
生きてくれてて良かった。
怪我も大したことなくて良かった。
本当に。
立冬が過ぎ 冬に向かって 一気に季節が進んでいきそう。
焦らずに自分たちのペースで また進んで行きたいと思う。
*1:
