バンバンジー。
少しずつ暑くなってきたので
食卓も夏仕様に。
庭で採れた胡瓜を敷きつめてみた。
質素だけれど
満腹感も感じれるように
毎日毎日メニューを考える。
悩むけれど
これも大切なことなんだろうなあと。
たったこれだけの事なのに
色々頭使うもの。
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祖母のことを
ふと空いた時間に
思い出したりするのだけれど
不思議なことに
なんだか幸せな気持ちになれる。
おばあちゃんが
生きている間に積んできた徳が
ぶわぁと溢れて
やっぱりすごいなあと。
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小さく小さくなって
骨も無くなるくらい
精いっぱい生きてくれて
最後まで
人間の自然な姿を私たちに見せてくれた気がした。
ありがとうという言葉しか
出てこない。
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ばあちゃんらしい淡いピンク色のお棺。
レースのついた花柄の小さな布団。
優しい色が散りばめられたの沢山の献花。
小さな葬儀屋を営む親戚のお姉ちゃんが
用意してくれていた
全てに優しさがいっぱい感じられた。
苦労もたくさんの人生だったけれど
最後は皆に見送られて
素敵だなあと思えた。
若い頃は
白のワンピースや
着物がよく似合う
美人さんだったらしい。
おじいちゃんから
最後のプレゼントだと
真珠のイヤリングを花と着物と一緒に
入れてもらっていた。
愛されたんやなあ
ばあちゃん。
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ばあちゃんを大切に大切にしてきた
一人息子の父の姿が印象的だった。
最高の親孝行息子やなあと。
これからは
母と仲良くいい時間を過ごして欲しいと思う。
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自分の帰る場所と言うものが
わかるようになってきた。
今までは
なんとなく大人なのに
まだ子供で
ふわふわとした感覚を持っていたけれど
バスに揺られて家に着くと
当たり前なのだけど
私の家は
ここなんだと感じた。
居場所ってこういう感覚なんだと思う。
バス停に留めていた車のミラーに付けられていたメッセージ。
私の微妙な気持ちを汲んでくれる友達も居てくれて。
大切な人との別れという経験が
また大切な人の存在をわからせてくれて
こうやって
少しずつ自分を強くしていってくれるのだと思う。